第５章　ドロップダウン・メニューとポップアップ・メニューの作り方

　DrDialogでは、各ダイアログ毎にドロップダウン・メニューを使用する事ができます。キーボード・アクセラレータ(ショートカットキー)も、OS/2のシステムがサポートしているので、メニュー内容の指定だけで使用可能になります。ドロップダウン・メニューは、任意の部分をポップアップ・メニューとして呼び出す事が可能です。

１．ドロップダウン・メニューの作成

　ドロップダウン・メニューを作成するには、ドロップダウン・メニュー・ウィンドウを使用します。"_1st_"というトップレベルから、Text欄に指定したメニュー文字列をInsertグループのSub Menu/Menu Itemを使用して定義して行きます。必要に応じてSeparatorを使用して見かけ上の分類を行います。各メニューの選択時に実行される内容は、Action欄にREXXコードで指定します。

　メニュー名の特定文字の直前に"~"を使用する事によってキーボード・アクセラレータを指定する事ができます。定義済みのメニューは、ドロップダウン・メニュー・ウィンドウのメニューとして表示されるので、ここで結果を確認する事ができます。

　メニューのチェック状態はMenuCheckedコマンドで、またEnable/Disable状態はMenuDisabledコマンドで制御する事ができます。MenuTextコマンドを使えば、メニューに定義してあるテキストを変更する事も可能です。

MenuChecked	書式：	oldState = [dialog.][label.]MenuChecked([newState]) 現在の状態を取得 rc = MenuChecked() チェック状態にセット CALL MenuChecked 1 チェック状態を解除 CALL MenuChecked 0
MenuDisabled	書式：	oldState = [dialog.][label.]MenuDisabled([newState]) 現在の状態を取得 rc = MenuChecked() ディセーブル状態にセット CALL MenuDisabled 1 ディセーブル状態を解除 CALL MenuDisabled 0
MenuText	書式：	oldText = [dialog.][label.]MenuText([newText]) 現在のテキストを取得 rc = MenuText() 新しいテキストをセット CALL MenuText "NewMenu"

２．ポップアップ・メニューの作成

　ポップアップメニューを作成するには、まず、ダイアログ選択ウィンドウから、新しい空のダイアログを作ります。このダイアログにドロップダウン・メニューを定義します。必要なサブメニューをメニュー・ウィンドウを使って定義しておき、ポップアップメニューとして呼び出したい階層にラベルを定義します。最後にポップアップメニューを使用するダイアログ／コントロールのShowMenuイベントに、MenuPopUpコマンドを使って、先に定義しておいたラベルを呼ぶようにすれば完成です。これでポップアップメニューに指定されたサブメニューは、マウスのボタン２をクリックする事によって、現在のポインターの位置に表示されるようになります。

MenuPopUp	書式：	rc = [dialog.][label.]MenuPopUp([initial]) ポップアップメニューを表示 CALL dialog.label.MenuPopUp 特定メニューを選択して表示 CALL dialog.label.MenuPopUp 'default'