DrDialogには、ダイアログ作成やDrRexxアプリケーションの作成に役立つユーティリティが添付されています。
BMPtoDLLユーティリティは、一つ、あるいは複数のBMP,ICO,PTRファイルから１個のDLLを作成します。このユーティリティは、DrDialogのアイコンボタンとビルボードのコントロールとともに使われます。(これらのコントロールはDLL内に格納されたビットマップを表示する事ができます。)
BMPtoDLLは、OS/2コマンドラインから使用します。(コマンドは、DrDialogのインストール先ディレクトリにあります) 起動する為の文法は、以下の通りです。BMPtoDLL dllName [file1 file2 ... filen]dllNameは、作成するDLLファイルの名前です(拡張子DLLは省略可)。File1からfilenは、DLLに付加するBMP,ICO,PTRのファイル名です。ワイルドカードキャラクター("*" or "?")がファイル名に使用できます。もし、特に指定しなければ、file1はデフォルトで"*.BMP"を仮定します。
BMPtoDLLコマンドは、BMPtoDLL.DATをデータファイルとして呼びます。これはPATHかDPATHに含まれていなければなりません。もし見つからない場合は、エラー・メッセージが表示され、DLLファイルは作成されません。
また、RC(Resource Compiler)コマンドがPATH指定に含まれていなければなりません。
REStoRXXユーティリティは、DrRexxアプリケーション(RESファイル)に関連付けられたREXXコードのソースファイルを作成します。REStoRXXを使用するには、DrRexxのRESファイルをDrDialogフォルダーのREStoRXXアイコンにドロップします。REStoRXXは、ドロップされたRESファイルと同じ名前で拡張子がRXXのファイルを作成します。このファイルには、RESファイル内のREXXソースコードがテキスト形式で含まれます。
REStoRXXによって作成されたRXXソースファイルは、DrRexxアプリケーションが動作する際にDrDialogによって作成されるREXXプログラムと似ていますが、これは同一ではありません。このソースリストは、主にDrRexxアプリケーションのドキュメントとして意図されており、現在のところ、RXXファイルをDrDialogへ直接書き戻す方法はありません。
REViewユーティリティは、アウトライン形式でRESファイルを表示します。アウトラインのトップレベルは、ダイアログとグローバル・プロシジャーです。ダイアログの下位レベルには、コントロールとドロップダウン・メニューがあり、コントロールの下位レベルには、イベントハンドラ等があります。アウトラインは、DrRexxアプリケーションの構造によって展開や折り畳みが可能です。
ワークプレース・シェルからREViewを起動するには、DrDialogフォルダーのREViewアイコンにDrRexxアプリケーションのRESファイルをドロップします。
REViseユーティリティは、一つのDrRexxアプリケーションから他のアプリケーションへ、ダイアログやREXXコードのコピーを簡単にグラフィカルに行う事ができます。 REViseは、アウトライン形式でDrRexxのRESファイルを表示します。アウトラインのトップレベルはRESファイルそのものです。下位レベルは、ダイアログやグローバル・プロシジャーそしてファイルに含まれる外部コードのセクションです。そして最終的に、下位レベルはファイルに含まれる個々のダイアログとグローバル・プロシジャーになります。階層内のレベルは、好みに応じて展開や折り畳みができます。階層内の各々のアイコンはダイアログの下端に配置されたAddかDeleteのアイコンにドラッグ＆ドロップできます。同様にダイアログでも可能です。Addアイコンの場合は、他のReViseユーティリティのインスタンスが動作していなければなりません。
Addアイコンにオブジェクトをドロップすると対応するRESファイルに個別のオブジェクトの同一コピーを加える事になります。もしコピーされたオブジェクトの名前かIDがターゲットのRESファイルで既に使われていた場合、REViseユーティリティは自動的に衝突を避けるためオブジェクトの名前やIDを変更します。変更を示すメッセージは、ポップアップ・メッセージのログウィンドウに表示されます。ダイアログのコピーはダイアログに属するREXXのイベント・ハンドラもコピーします。
Deleteアイコンにオブジェクトをドロップすると、RESファイルから個別のオブジェクトを削除します。但し、ダイアログをクローズするまでは、実際にはRESファイルは変更されません。
ワークプレース・シェルからREViseを起動するには、DrDialogフォルダーのREViseアイコンにDrRexxアプリケーションのRESファイルをドロップして下さい。
RESファイルのままのDrRexxアプリケーションは、ダブルクリックで起動出来ますが、他のファイルをドラッグ＆ドロップして起動する事は出来ません。DrDialogのパッケージには、完成したDrRexxアプリケーションをドラッグ＆ドロップ可能なワークプレース・シェル・アプリケーションに変えるREStoPgmと呼ばれるDrRexxアプリケーションを含んでいます。
REStoPgmの使い方は、コンバートしたいDrRexxアプリケーションのRESファイルをドラッグし、DrDialogフォルダーのREStoPgmアイコンにドロップするだけです。REStoPgmは、オリジナルのRESファイルから拡張子RESを除いた同じ名前でデスクトップに新しいプログラム・オブジェクトを作成します。
これによって、ドラッグされたファイルやオブジェクトを、新しいプログラム・オブジェクトにドロップし処理する事ができるようになります。プログラム・オブジェクトを作成したDrRexxアプリケーションは、ファイルやオブジェクトをコマンドライン引数として起動します。
DrDialogのパッケージは、完成したDrRexxアプリケーションを標準のOS/2実行形式(拡張子EXE)ファイルに変えるREStoEXEと呼ばれるDrRexxアプリケーションを含んでいます。
REStoEXEの使い方は、コンバートしたいDrRexxのRESファイルをドラッグし、DrDialogフォルダーのREStoEXEアイコンにドロップするだけです。REStoEXEは、同じ名前で拡張子がEXEとなったファイルをRESファイルと同一のディレクトリにDrRexxアプリケーションの実行形式バージョンとして作成します。REStoEXEは、同時に、同じ名前で拡張子RESを除いた新しいプログラム・オブジェクトをデスクトップに作成します。
もし同一の名前のDrRexxのRESファイルのアイコンがあった場合には、拡張子がICOであれば、それがREStoEXEで作成されるEXE形式とプログラム・オブジェクトの両方に使用されます。もしアイコン・ファイルが見つからなければ、標準のDrRexxアイコンが使われます。
REStoEXEでプログラムの実行形式バージョンを作成すれば、プログラム・アイコンをダブルクリックするだけで起動できるようになります。もしアプリケーションが最初のコマンドライン引数としてファイルを受け取るならば、DrRexxアプリケーションで処理できるファイル、あるいはオブジェクトをドラッグし、新しいプログラム・オブジェクトにドロップする事ができます。DrRexxアプリケーションは、コマンドライン引数としてファイル、あるいはオブジェクトを受け取り起動します。
REStoEXEによって作成されたEXEファイルは、完全に自己完結しており、実行するのにDrRexx.EXEプログラムを必要としません。
REStoEXEの実行には、PATH指定にRC(Resource Compiler)が含まれている必要があります。
注意：私の環境では、REStoEXEによるアイコンの添付は、何故か上手く動作しません。
